喜多川 歌麿 |
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北斎、広重、写楽と並ぶ世界的に著名な浮世絵師。浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍した。狩野派の町絵師・鳥山石燕に学び、版元・蔦谷重三郎に見出されて後、天明期より黄表紙の挿絵や錦絵を手がけるようになり、寛政期に入り評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめた。寛政の改革下も、様々な表現の制約にも屈することなく、常に新しい表現手段を模索し続けたが、文化元年(1804)、風紀取締りの罪に捕らわれ、その二年後にこの世を去る。 |
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東洲斎 写楽 |
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寛政六年(1794)彗星のごとく浮世絵界に登場し、わずか十ヶ月間に、140数点に及ぶ浮世絵を世に送りながら忽然と姿を消した。躍動感溢れる役者絵は現在の我々の目にも今なお新鮮であり、20世紀初頭、ドイツの心理学者ユリウス・クルトによって、レンブラント、ルーベンスと並ぶ三大肖像画家の一人として紹介されるなど、海外でも高い評価を得る。その正体には諸説あるが今なお謎と神秘のペールに包まれた浮世絵師である。 |
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葛飾 北斎 |
宝暦十年(1760)江戸本所に生まれ、十九歳で勝川春章に師事、翌年には春朗と名乗り勝川派風の役者絵を発表。その後和漢洋の絵画の各流各派を学び、様々なジャンルの浮世絵を手がけて独自の画風を確立。森羅万象あらゆるものの真を描くことに執念を燃やし、老いてなおその制作意欲は衰えることなく、90年の長い生涯で数多くの作品を残す。1999年、米ライフ誌が選んだ「この千年で最も重要な功績を残した世界の人物百人」に選ばれた唯一の日本人である。 |
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